もちろん、(どんな事象にも  ’奇跡’は起こりえます

つまり、(研磨された対物レンズ)であっても、<コーティングは全て剥がされるのは当然です>
ちゃんと見える( 直焦点撮影でも、メーカーの設計値をクリアできる> 可能性は、(0) ではないでしょう。

では、その可能性を簡単に計算します



1枚のレンズの1面が、(面精度を壊されずに)(でたらめ研磨ではあるが,
結果として、超奇跡的に )正確に 研磨される確率が、仮に 1/10000 とします

2枚玉の場合、4面あるわけですから、それが同時に起こらなければなりませんので、簡単な確率計算で、1/10000 の4乗、つまり、

まともに見える(直焦点で、きちんと写る)確率は、1/10000000000000000

分母は、’天文学的数字’になります

では、1枚の レンズの1面が100回に一回、うまくいくとしますと、1/100 の確率です(*1面だけです)

2枚玉で、4面あるわけですから、1/100 の4乗 つまり、

まともに見える(直焦点で きちんと写る)確率は、1/100000000

と、かなり、確率は向上します。が、1/100 というのはどう考えても不可能です。やはり、1/1000 とか、1/10000 ,1/10000000 を
(1面が、面精度を保って、研磨される確率)
仮定するのが適切でしょう

*いくら、(天文学的に低い確率ではあっても、’0’ではない。と考えるのが 適切でしょう
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レンズの1点に入射した光束は、ある決まった角度をもって、屈折し、接眼方向(あるいは、次のレンズの面)に進むように設計されてるのが、
研磨ものは、入ってくる光束が、入射角に 対して その屈折して向かう方向が、設計値とは まったく違う角度に屈折していってしまうわけです。
この現象が、レンズの全体で起こるわけです。

<破壊>と表現したのは、そういうことです

しかしながら、(私のは、研磨できれいになって、良く見えるぞ)という方もいるでしょう。
そういう方もいて当然でしょう。 天体望遠鏡というものは不思議なもので、
(心理作用)が、大きく、(その人にとっての見え方)を左右するものです。例えば、日本のOOのメーカーは3流だから、見えっこない。ーーという先入観があれば、
いくら、その望遠鏡が優れてても、その人にはそうは見えないーーーーという話と(逆説的ではありますが)同じような
な話だからです

2021.12.09 第一改定版